推しがアイドルをやめるとき

 

「好きになったのは、ルックス。惚れたのは、才能。」

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今から2年前、伊藤万理華ちゃん19歳の生誕祭でファンの方がつけたキャッチコピー。
この「才能」という言葉、私は伊藤万理華という人物を語るにあたり欠かせない、クリエイティブな才能だけを示すものではないと思う。

 

才能はただあるだけではダメだ。

それを自分で開花させて、輝かせる必要がある。それができる人はそう多くはない。

でも彼女にはその力がある。ただ才能があるだけの人ではない。(才能があるだけでもすごいけれど)己の才に甘んじない、努力の人。それが伊藤万理華


そんな彼女が昨日、乃木坂46を年内で卒業すると発表した。

 

ああついにきたかと思った。

以前から、彼女の卒業はそう遠くない未来だろうと思っていた。突然の発表で驚いたが、襲ってくる寂しさと同時に晴れやかな気持ちもあった。決断のブログを読んでまず、やっぱり万理華ちゃんは最高だと思った。

 

正直もし乃木坂にいることで、彼女がやりたいことを憚られるのなら、いつ卒業したっていいんだよと思っていた時期もあった。
それでも、いざ「卒業」という二文字を突きつけられると身動きが取れない。動揺する。胸が詰まる。


伊藤万理華はおおよそアイドルらしいアイドルではない。
私服でパステルカラーのひらひらしたミニスカートを履いたりなんてことはしない。自分の好きな服を着て、自分の感情で考えて、言葉を話して、自己表現をする。
しかし私は、彼女こそ誰より乃木坂らしいメンバーであるように思う。

 

上下という表現はあまり使いたくないが、伊藤万理華ちゃんは乃木坂46の"上"も"下"も経験した人だ。
最新の19枚目シングルでは初の福神メンバー(選抜の中でも1・2列目にいるメンバー)となったが、それまでは選抜に入っても3列目。それどころか選抜落ちすることもあった。だから乃木坂の色々な面を見て、知っている人だ。

 

乃木坂46結成2年目の際に、彼女はブログでこう語っている。

3年目に突入するこれから

メンバーとして、
全力で乃木坂に捧げます。
私は、
ちょっと丈の長いスカートも
靴下も、ヒールの低い靴も、
他とは違う変な、不思議な
メンバーの雰囲気もすきです。
だってこれが乃木坂らしさじゃない?
みなさんが思う、
乃木坂らしさってなんですか?

そう語る伊藤万理華さん、あなたこそ乃木坂らしさではないのですか。
まじめで、ひたむきで、でも少し変で、それが乃木坂らしさではないのですか。
あなたこそ乃木坂らしさを担う人ではないのですか。

 

私は万理華ちゃんのほとんどすべてが好きだ。"ほとんど"というのは、彼女の謙虚というより卑屈と言った方がふさわしい姿勢だけはどうにも好きになれないからである。
昨日のブログでも自身の卒業を 

裏切るかたちになってしまっているのかな、、
そういう不安は拭いきれないけど、
最後まで私なりに何かを返せるように
努力を続けたいです

と語っている。


「裏切るかたち」?
これだけは強く否定したい。あなたの卒業はファンや、誰かへの「裏切り」なんてことは絶対に、絶対にない!
卒業は素晴らしい門出だ。卒業の時に人はなんて言うの?「おめでとう」でしょう?
胸を張ろうよ、万理華ちゃん。
映画、福神入り、初の個展、ソロCM、そうやって素敵な景色をファンに見せてくれたのは他でもない万理華ちゃんだよ。私たちが言う言葉は「裏切り」なんかじゃない。「おめでとう」と「ありがとう」と「これからもがんばって」だよ。

 

伊藤万理華は優しい。時に優しすぎてしまうほどに。
だからこそ、彼女自身が私の好きな彼女を否定してしまうことが耐えられない。
もっと自分を認めて、愛してあげてほしい。
だって万理華ちゃん、あなたの卒業でこんなにも多くの人が寂しくて、でも立派だと言っているんだよ。万理華ちゃんの存在はそれほど大きいんだよ。あなたはインフルエンサーなんだよ。

 

そう、この決断は立派なのだ。

すげえかっこいいのだ。

卒業はおめでたいことで、輝かしいこと。

 

それでもやっぱり、彼女の踊るたびに揺れるポニーテールがもう見られないことは辛い。あの毛先まで感情があるのではないかと思うほど、熱くて、滑らかで、力強いダンス。

もしひとつだけわがままを言えるのなら、乃木坂を卒業しても踊ることをやめないでほしい。表舞台じゃなくても、プライベートでも、どこでもいい。踊っていてほしい。私は万理華ちゃんが踊らない世界って、あまりにも味気ないと思うのです。

 

だから、まだ「おめでとう」は取っておいてもいいかなあ。その日が来るまで、ちゃんと準備して笑顔で言えるようにしておくから。それまで未来への期待より、寂しい気持ちがちょっと多くてもいいかなあ。

ごめんね、万理華ちゃん。

6年間アイドルでいてくれてありがとう。

万理華ちゃんは私の、最高のアイドルです。

 

卒業後彼女がどのように歩んでいくのかはわからない。
それでも不安はない。
クリエイティブな方向へ進もうと、女優の仕事をしようと、芸能界を去ろうと、彼女がまじめでひたむきで、私の大好きな伊藤万理華ちゃんであることに変わりはないからだ。


彼女が「どうか最後まで、応援よろしくお願い致します。」と言うのなら、乃木坂46でいる最後の瞬間まで、声の限り応援しよう。

万理華ちゃんは最高だって叫び続けよう。

それが私にできる唯一のこと。

 

「ここは乃木坂 わたし乃木坂 かけあがるわ」

期間限定公開!伊藤万理華 17th個人PVフルバージョン『伊藤まりかっと。』 - YouTube

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彼女が「わたし乃木坂」でいられる期間はあと3ヶ月を切っている。
乃木坂を巣立ったあとも、彼女が駆け上がる道が上り坂でありますように。
どうか、明るく太陽に照らされた歩きやすい坂道でありますように。